「うちの子~泣いて暴れて~~危なくて治療ができない !」
なぜお子様は泣き暴れるのでしょうか?
それは、言うまでもなく、お子様は“恐い”からです。
大人でも、初めて行く病院や歯科医院は、”ココの医者は大丈夫かな?!”って、心配になるのが普通でしょう。
ですから、お子様の目線で考えれば,その数倍~数十倍 ”怖いし不安”なわけで、大人のように言葉にできないのです。
それに加えて、御両親の ”虫歯を早く治さなければ!” ”仕事をしているから、なかなか通院できない!”という気持ちが前面に出過ぎて、お子様にとってはその気持ちがストレスになっていることも少なくないです。
勿論、歯科治療は早期の治療が最良なのは周知の事実ですし、御両親の御仕事も大切な事です。
ここで御両親様にお願いしたいのです。”お子様の気持ちになって!”です。
お子様が”怖い不安!と感じる原因には~
1)予防注射や他科の病院での「痛い」「怖い」と感じた経験があり、その恐怖心から。
2) ”お医者さんは注射する痛いことをする人”というイメ-ジで病院や白衣を怖がる
3)お子様が待合室で他のお子様が泣いたり暴れたりする治療光景を眼にして怖くなった
4)来医院された時に、御両親と歯科医との会話の内容を、お子様が聞いていて、怖くなる。(ジェットコースターのスタート直後の登り坂の感じですかね!)
泣いている子供を どのように泣きやませて治療に入っていくか?!
これは歯科医によって、そのテクニックは様々だと思いますが、
お子様にとっては、何もできなくても何回か通院しながら、少しづつあきらめないで、歯科医院のスタッフとの信頼を築く事が最も大切なことだと信じています。
歯を治療する前に、親御さんと歯科の椅子に座る練習やそこの上で絵本を読んだり、うがいの練習をしたり、歯磨き指導を受けたり、歯科の機械を見せたりと~練習する事は沢山あります。
(歯が痛い、腫れていて食べられない、前歯をぶつけて血が出て歯がグラグラなどの救急の時は除きますが、そうなる前に最寄の歯科医院に受診して慣れておきしましょう。)
診療終了後は
「よくがんばったね」「えらかってね」とお子様をほめてあげて下さい。
お子様は御両親様にほめられることで、次回の 治療もヤル気になるものです。
このようにお子様の性格、お子様と親御さんとの関わり方を見ながら治療していくことが最善な方法だと思います。
回数や時間が かかる場合もございますが、お子様のためにご両親様もがんばっていただければ幸いです。
抑制治療って何?!
抑制治療※ には賛否両論が御座いますが、可能な限り、最終手段にしたいものです。
御両親のご都合でこの方法を使用するべきではないです。
一連の治療経過でしかたない場合も御座いますので、その時は歯科医と御相談の上。
(※お子様にネットをかけて、数名の歯科衛生士や助手が暴れるお子さんを抑えつけ、開口器で口を開かせて、強制的に歯科治療を行う方法。)
しかし、自閉症 のお子様や障がいのあるお子様 においては、使用せねばならない場合も御座います。
おわりに
歯の治療は、子供にとつて楽しいとは言えませんが、しかし、まったく越えられないほど苦痛だとも思いません。
「うちの子・・治療できるかな?!」「泣いて暴れて…」と心配される前に少しこのことを思い出して試してみて下さい。
あなたのお子様を信じてあげて下さい。
そして、
私たち中原区歯科医師会の歯科医に御気軽に相談を!