障がい者歯科診療

障がい者歯科診療川崎市歯科医師会では一般の歯科医療機関で診療を受ける事が困難な障がい者に対して、トレーニングを受けた歯科医師・歯科衛生士が歯科診療、口腔保健の教 育・指導を行っています。診療は「治療の日」と「ケアの日」の二本立てで行っており、初診日は応急処置以外は行わず、コミュニケーション・診査に充てま す。抑制治療はなるべくしないよう努力してまいります。治療が終了しましたら「ケアの日」という予防プログラムの管理下でお口の状態を健康に保ちます。

受診を希望される方は、中原歯科保健センターへ診療時間内に電話で申し込みをしてください

川崎市中原歯科保健センター: 中原区小杉町2-288-4  TEL 733-1248
診療日時         :「治療の日」火曜日(月4回) 午後2:00~5:00
ケアの日         : 第2・第4金曜日 午後2:00~5:00

中原区歯科医師会診療協力医

石原 浩   :医療法人社団仁愛会歯科 武蔵小杉クリニック
佐藤 哲雄  :佐藤歯科医院
関 暁子   :伊勢山歯科クリニック

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1)受診を希望される方は、各センターへ診療時間内に電話で申し込みをしてください。

・保険証と重度障がい医療症(持っている場合)を持参して下さい。
・約束の時間を守って下さい。都合により、予約を取り消す場合は、必ずご連絡下さい。次の予約をお取りします。
・治療予約をしていただいても、お子さんのその日の状態や治療内容、急患等の理由により予約時間を多少前後することがありますのでご了承願います
・歯科治療中に発作が起きたり具合が悪くなったりすることがありますので、付き添い者の方は治療中お子さんの側に付き添っていただきます。
・着衣を濡らしたりすることがありますので、着替えを持参して下さい。その他にタオル2本と歯ブラシを持参して下さい。

2)歯科診療室での対応

初めての場合でも、以前よそで治療を受けていた場合でも、患者さんにとってセンターの診療室は、見るもの聞くものすべてが新しい経験です。診療室のスタッフ、器具、雰囲気になれるまで、何回も通院が必要なことがあります。

3)付き添いの方の心構え

・ 付き添いの方に不安感があると患者さんも同じ気持ちになります。診療台に向かわせるときは、「がんばって」という気持ちで送り出しましょう。
・ スタッフを信頼しましょう。
・ うまくできなくても しからないようにしましょう。
・ 少しでも良くできたところは大いに誉めて上げましょう。

4)歯科治療がまったく初めての場合

はじめは、治療いすに1人で座ることからはじめます。なかなか座ろうとしなかったり、逃げ出したりすることもあります。漠然とした不安や恐怖のためです。 このためだけに、何回か通うこともあります。はじめが肝心、あせりは禁物です。いすに横になれるようになったら、最初にお口に入れるのは歯ブラシです。お うちで仕上げ磨きになれていれば、ここはすぐにクリア。

金属製の器具、キーンという金属音、口の中にあふれる水、どれもみな不快な刺激になります。最初はびっくりしますが、痛みや不快感が少なければ次第に受け 入れてもらえるようになります。アシスタントが「いち、に」と数を数えながら、声かけをしていることがあります。たとえば10数え終わるまで我慢すれば、 削ることが終わる事がわかれば、我慢してくれます。

このようにして、徐々に治療に慣らすことをトレーニングといいます。また新しい事をはじめるときは、同じ手順を踏みます。ただ、自閉的傾向の強い方はト レーニングは難しいといわれています。この場合は、後述の抑制法などを併用しながら手際よく処置を終えてしまうようにします。

5)以前に歯科治療を受けている場合

以前に不快な経験をしている場合は、初めての場合より、慣れるまで時間がかかったりして難しいことがあります。不快だった記憶というものは意外と残っているものなのです。やはり簡単な処置から徐々にステップアップします。

6)抑制法について

歯科治療は、鋭利な器具を狭い口の中で使うある意味では大変危険な行為です。治療中に突然、からだを動かしたり、手を出したりすることは、最悪の場合、お 口を傷つけることがあります。動きの少ないときは、スタッフや付き添いの方に手や足を押さえて治療をしますが、それだけでは対応しきれない場合、抑制具を 使うことがあります。安全が確保され、処置時間も短時間で済むというメリットがあります。この場合でも、患者さんに対しては不快感を与えたり痛い思いをさ せないようにするのはいうまでもありません。
しかし、いつまでも抑制に頼るのではなく、徐々に抑制をしないようにしていく必要はあります。中には抑制具を使うと安心する患者さんもいます。その場合は毎回使用しています。

7)静脈内鎮静法

処置の必要な歯がたくさんあり、かつ治療を受けるにあたって、顕著な問題行動がある場合、静脈内麻酔を用いて短時間に多数の処置を済ませてしまうことがあります。

8)全身麻酔法

当センターでは行なっておりませんが、適応と考えられるケースでは、対応可能な大学病院を紹介しています。


障がい者受け入れ診療所

診療所名 会員名 所在地 電話番号 受診可能な障がいの種類
佐藤歯科医院 佐藤 哲雄 小杉町 733-7367 知的障がい・聾(筆談)・肢体不自由(車椅子不可)