ひと言でいうと歯と歯茎のまわりを含めた病気です。歯茎(歯肉)の内部は、見えませんが歯の根元にあるセメント質と歯槽骨とを支えている歯根膜線維からできています。むし歯と違って歯の形が壊れていくのではなく、歯の周囲を支えている組織が壊れていく病気です。
日本人の55~64歳代の約50%がこの病気に罹っています。まさに生活習慣病と云われる訳です。 歯周疾患は初期には自覚症状が乏しく放置されがちであり、症状が明らかになり自覚したときには病状は相当進行し、保存困難となり歯の喪失原因となりやすい です。そのため中原区歯科医師会では、できるだけ早い時期に口腔清掃の実施状況と歯周組織の健康状態を診査して適切な保健指導を行うことに力をいれており ます。特に40・50・60・70歳の川崎市民の方は節目検診として登録歯科医院で検診を受けることができます(検診者負担:900円、ただし、70歳の 受診者は負担金が無料です。生活保護法による非保護世帯に属する者、市民税非課税世帯に属する者は負担金はありません)